お金の増やし方をプロが解説!初心者でもできる資産形成術とは
2022.09.06
国の取り組みの一つとして、国民の資産形成促進を行っている影響から、ニュースなどで「資産形成」というキーワードを耳にする機会が増えました。
資産形成と聞くと、ちょっと難しそうなイメージを思い浮かべるでしょうか。また、まとまったお金がないといけないと思っている方も多いかもしれませんね。
今回は初心者の方でも始めやすい資産形成の方法を、一緒に学んでいきましょう。
そもそもなぜ資産形成が必要なの?
2016年にマイナス金利(0.001%)が導入されていることもあり、物価が上昇し続けている中預金をするだけというのは、あなたの大切な資産の価値が下がる可能性が非常に高いと言えます。
また、老後の生活資金を年金に頼るのも厳しい状況です。
年金は今働いている人たちが納めたお金から支給されるもの。
日本では働く世代は減少している一方で、高齢世代は増加しており、少子高齢化が進んでいます。
年金を受け取り始める年齢は引き上げられていますし、受け取れる年金受給額も減少し続けています。
現時点で国民年金は40年間払っても満額で年間78万8800円しか支給されません。とても年金だけに頼って生活はできませんよね。
また、持ち家がある前提で、一般的に最低限必要な老後の資金は2000万円と言われています。貯金だけで2000万円を用意できるでしょうか。
例えば、40歳の人が65歳までに2000万円貯めようとしたら、毎月6万7000円貯めないと到達しない計算になります。しかもこれは資産の価値が変わらなかった場合の話です。
自分のことは自分で支えられるように、資産形成を始める必要があるのです。
物価上昇に負けないために
まず、なぜ物価上昇が起こるのか確認しておきましょう。
日本は資源が少ないので、輸入に頼らざるを得ない国です。
円の価値が下がると、輸入品を手に入れるために必要な円が増えます。よって物自体は変わらないのにお金だけたくさん必要になるのです。
また、円安ドル高の状態では、日本の人口が減り続けると、必然的に購買率も下がります。私たちが普段購入している物の値段が上がるためです。
ざっくりとした例えですが、10年前に1000円で買えていたものが今は1500円出さないと買えない、という状況が起こるということです。
初心者の資産形成術ポイント
初心者の資産形成にはポイントがあります。それは長期・積立・分散の仕組みを作ることです。
長期にわたって投資し続けることによって、リスクを分散できます。
投資におけるリスクは危険を意味するだけのものではありません。上下の振れ幅があることをリスクと言います。
長期投資では長い時間をかけて資産を増やしていきます。ここで大事なのが、複利の効果※1。長い時間をかけるから複利の効果でどんどん増えていくことを期待できるのです。
※1 複利の効果とは、元本を運用して得た利益をさらに投資することで、利益が利益を生むこと。雪だるま式にお金が増えていくイメージです。
初心者でも始めやすい投資
初心者でも始めやすいのは長期積立投資です。
専門的な知識をたくさん身につけていなくても、少額から始められるので、投資のハードルがぐっと下がります。毎月こつこつ一定の金額を積み立てて、長期的に運用していくことでリスクの影響を減らせて、複利の効果でお金が増えていくことを期待できます。
積み立てる一定の金額は自分自身で決めます。少額から始められるからといって、何の目標も無しに投資を始めるのは非常にもったいないことです。
毎月積み立てる金額と期間は、「何のために」「いつまでに」「いくら欲しいか」という目標から逆算して考えます。
明確なほうが良いに越したことはありませんが、目標・目的を持つことが大事なのです。
お金に働いてもらって、賢く資産形成しよう!
老後の生活資金を例に挙げましたが、資産形成の目的は人それぞれです。
自身の将来や、お子さんの教育資金を目的にする方もいらっしゃるかと思います。
毎月積み立てる金額と期間は、目標から逆算して考えるというお話をしました。
そのためには、基本的なライフプランを組み立てて計算していく必要があります。
あなたの大切なお金に関わることですし、自分一人だけで考えるのは不安があるかと思います。
不安なことや分からないことを、一度私たちに聞かせて下さいませんか。
私たちは、あなたのライフプランに合わせて最適なマネープランをご提案し、サポートしていきます。
初めての資産形成の一歩を、一緒に踏み出してみませんか?
森田 順子 大手国内生命保険、外資系生命保険の経験を活かして、保障も兼ねた資産形成のアドバイザーとして活躍中。 保有資格:リスクマネージメント資格、相続診断士資格、T-pec認定プロデューサー |